空間にお金をかける勇気

空間にお金をかける勇気

衣服の収納と言えば、かつてはタンス収納がほとんどでしたが、今は、クローゼット収納が中心になってきています。

 

タンスの歴史

一般の人たちが衣類を収納する目的で引出し式のタンスを使い始めたのは、江戸時代の終わり頃になります。

少しずつ人々の暮らしも余裕が出てきてタンスが必要なくらい衣服が増えてきたのです。

日本では、そこから長らくタンスに服をしまう習慣が続いてきました。

それは、四角にきちんとモノが収まる事で、揃える事をよしとする日本人の思考にあっている形だった事もあります。タンスは「しまう」という役に長けているのです。



 

クローゼットの利点

ですが、時代とともにクローゼットの普及率が高まってきました。

その理由は、仕切りのない大きな空間を自由に構築できる使いやすさにあります。

ポールや棚、あるいは収納用具を設置する事により、収納力も上がり、収納方法も吊るす、置く、などしまい方の方法も選べるようになりました。

「今の生活」や「使う」という観点からするとタンスよりクローゼットの方が使いやすいかもしれません。

 

少しだけ意識を変えて

ですが、タンスの処分&クローゼットの設置の決断にまでは、なかなか及ばないかもしれません。

しかし、思い切って収納場所と用具を確保する事で整理収納が進む事があります。

目に見えない空間にお金を払うことは、勇気がいりますが、その意識を持てると生活が整い、より暮らしやすくなることを実感することも大切です。

森 由香