レンジフードの洗い方と最適な洗剤の選び方
油汚れが気になってはいても、なかなか手が出せないレンジフード。
手間も時間もかかって億劫になりがちです。
しかし、そのまま放置しておくと、使用中に油が垂れてきたり、フィルターが汚れで目詰まりして機能しなくなったりします。
汚れは部品の腐食、劣化を速めてしまう要因にもなるので、定期的な掃除が必要です。
レンジフードの種類
1.深型
スリム型以前からある主流タイプであり、現在一番普及しています。
プロペラファンもあります。
2.浅型
コンパクトな形状で、天井が低い場所にも設置可能です。
3.スリム型
整流板(空気の流れを整え、煙を集めやすくする板)がついています。
スッキリとしたデザインでお手入れも楽なのが特徴です。
4.アイランド型
アイランド型キッチン(どの面も壁に接していないキッチン)用。
ダクトを天井の中に通します。
5.ファルコン型
低い位置に取り付けられているとお手入れが更に楽です。
カーブを描いたフードが特徴的です。
ファンの種類
1.プロペラ
プロペラは、屋外へ直接排気可能です。
従来の戸建住宅によく見られます。
2.シロッコ
シロッコは幅の狭い羽根が数十枚ついています。
外部の風の影響が少なく、高層マンションでも使われています。
3.ターボ
ターボは、幅の広い羽根が数枚ついています。
効率が良いのですが、風量や騒音がシロッコより大きいのが難点です。
お掃除前の準備
使用アイテム
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・ドライバー等の工具類
・小物入れ(ネジ入れ)
・シンクマット(新聞紙やタオル等でも可)
・ロングゴム手袋
・ツインブラシ
・換気扇ファンブラシ
・ヘラ(プラスチック製)
・ヘラ(刃)※おすすめ!スターリバーサッシヘラ
・パッド(スポンジ)※研磨材入りや無砥粒等、数種類
<研磨剤入り>
保護具の用意
安全の為、保護メガネやゴム手袋等を用意し、ゴム手袋は袖が長めのものを使用しましょう。
洗剤垂れを防止する為、袖を折り返してください。
電源を落とす
漏電、感電の恐れがあるので必ず電源は落としてから作業してください。
周りの養生
レンジフード下が汚れない様に、捨てて良いバスタオルやゴミ袋、古新聞等を敷いた方が良いでしょう。
シンク保護
フィルターや部品を洗うので、シンクマット等を敷き、シンクにキズを付けない様にしましょう。
新聞紙やタオル等でも代用可能です。
その他の注意
コンロは電池を抜いたり、チャイルドロックがある場合はロックをして、誤点火には充分注意してください。
洗った部品を仮置きするバスタオル等を用意してください。
洗剤について
洗剤の種類
主に使う洗剤は以下の3種類。
お湯(最高60℃)と合わせて使用します。
浸け置き可能な部品で汚れが酷い場合は、一度浸け置きしてから作業する場合が多くあります。
アルカリ性洗剤
食器洗い用中性洗剤
例:キュキュット
洗剤は、汚れの程度と素材の種類で使用洗剤や濃度を決めます。
深型の黒塗装がされているレンジフードの内側は、市販洗剤を使っても塗装剥げや変色等を起こす場合もあります。
これは油汚れで塗装と素材が腐食し、汚れ落としに合わせて塗装も一緒に剥がれてしまいます。
レンジフードを効率的にキレイにする場合、汚れの程度と部品の素材から、最適な洗剤を選択する事も大事なポイントです。
レンジフード掃除の作業動画
部品の取り外し
深型レンジフード
1.フィルターを外す
2.コネクタの取り外し
3.フードカバーの蝶ネジの取り外し
4.フードカバーの取り外し
5.ファンの取り外し(ベルマウス、蝶ネジ、ファンネジ)
浅型レンジフード
1.フィルター(留め具)を外す
2.カバーの取り外し
3.ファンの取り外し(ベルマウス、蝶ネジ、ファンネジ)
スリム型
1.整流板の取り外し(ストッパータイプ、ネジタイプ)
2.フィルターを外す(留め具をずらす)
レンジフードの掃除方法
大まかな全体手順
汚れが特に酷い場合、洗剤に浸け置きすると汚れが緩むので効率的に汚れが落とせます。
掃除全体の注意点
洗剤から自分を守る
洗剤をスプレーに入れて使う場合は、目に入らない様に保護メガネ等を着用してください。
ゴム手袋から腕に洗剤垂れしそうな時は手袋の袖を折り曲げる等の配慮を行ってください。
洗剤から素材を守る
洗剤が強い程、洗剤の垂れ染みの危険性が高くなるので、十分注意してください。
また、素材が洗剤に弱いタイプは、むやみに強い洗剤は使わないでください。
洗剤は下から上に塗ることを意識して作業し、変色腐食、塗装ハゲの危険性がある部品の場合は、弱い洗剤から使ってみましょう。
以下より、レンジフードの具体的な掃除方法を説明いたします。
部品の浸け置き
ファンが入る大きさのバケツを用意し、アルカリ洗剤を溶かしたお湯に浸け置きしてください。
フィルターや小物部品等も浸け置きするか、スプレー等で塗布しておいてください。
※ネジ類も小物入れに浸け置き
もし汚れが酷い場合は、浸け置き前になるべく汚れをある程度取り除いて下さい。
ファンの羽根に大量についた油汚れは、ファンブラシ等を使用し、取り除いて下さい。
ファンダクト内に溜まった大量の油は、キッチンペーパー等で掬い取ってください。
※酷いまま浸け置きしても汚れが緩みません。
浸け置きをする前に、なるべく一度取り除くと良いです。
本体の汚れ落とし
本体は全体にパッドやスプレーを使って洗剤を塗り、垂れ染み防止のため下から上に塗りましょう。
場所や形状に応じて、スクレイパーやヘラ等の小道具を使用してください。
コネクタや電源周りに洗剤や水がつくと、故障の原因となるので充分注意しましょう。
部品の汚れを落とす
まず、汚れを落とした部品を仮置きする場所を決めて、バスタオル等を敷いておきましょう。
フィルターはツインブラシ(柔らかめ/硬め)を使い分けて汚れを落とします。
※黒塗装のフィルターは塗装剥げに注意してください。
シロッコファンも、ツインブラシまたはファンブラシ等を使って汚れを落とします。
レンジフード掃除の頻度
油汚れは固まってしまうと、なかなか取れなくなります。
そうなると掃除が嫌になり、また放置され、汚れが蓄積されていく…と悪循環になってしまいます。
そうなる前に、半年に1度程度の定期的な掃除をオススメします。
家族が多く料理の頻度自体が多い場合や、揚げ物など油料理をよく作るご家庭では、もう少しコマメな掃除が望ましいですね。
また、フィルターに汚れがつかない様に、市販のフィルターカバーを使用するのも良いでしょう。
もし長年放置してしまったら
レンジフードを長年放置してしまい、仕事も忙しいしやっぱり時間が無い・・・などなど
レンジフードの掃除が面倒だと感じた方はプロに頼むのも1つの方法です。
日常のお手入れは自分で、自分では取れないしつこい汚れはプロに任せるのがオススメです。
東京、神奈川、千葉、埼玉にお住まいの方は東京ピカハウスに一度ご相談ください。
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