楽しいイベントにするための収納

楽しいイベントにするための収納

四季を楽しむうえで、行事や慶事ごとなどで、食器やホームデコレーションが収納を圧迫していませんか。

収納スペースに限りがあるからこそ、「イベントを通して得たいものは何か?」「大切にしたいものは何か?」しっかりと考えていきましょう。



 

かさばらない選び方

年一回のイベントならば、コンパクトになる組み立て式や折りたためるモノを選ぶ方法がおすすめです。
タペストリーや手ぬぐいの柄をイベントに合わせて壁に飾るインテリアは、コンパクトになり便利です。
私はクリスマスタペストリーを使い、そこへ装飾をしています。最初はペットのいたずら防止で取りいれてみましたが、布なので折り畳めて収納スペースが少しで済むのでお気に入りになりました。

また使用頻度によって、道具レンタルをしたり、トランクルームを借りて収納する方法があります。
例えば海が好きな方は、いつでも行けるようにスウェット・サーフボードなどは取り出しやすい所に収納をしてもいいと思いますが、隔年的に行く方は、サンシェードや浮き輪のレンタルやトランクルームに置いておくのも良いと思います。

 

手軽に取り入れる

モノを持ちすぎない生活をしたい方や捨てられない方は、「使ったり食べたりなどするとなくなってしまう消えもの※」を取り入れる方法がおすすめです。

※「消えもの」とは、もともと舞台やお芝居などで使う小道具などのことで「食べたり使ったりするとなくなる物」のこと。等

手軽に取り入れやすいものは、生花です。花屋さんへ行くと季節の花がたくさん溢れていますので、すぐに演出できます。そして枯れてしまったから処分するというシンプルな形をとれる点もおすすめです。しかし植木鉢にすると、枯れているのにそのままにしたり、鉢はいつか使えるかもと大量にしまい込むと乱雑な部屋につながりますので、気を付けてください。

また、必要な時分だけ飾りを紙などで作る方法があります。
例えばロゼットは、本来、勲章として使われていましたが、最近はSNSの普及で結婚式やパーティーでも人気アイテムになりました。クルミボタンやリボンや布で製作していきますが、それを手軽に折り紙やセロファン紙で作る方法もあります。
それを飾ると、いつもの料理や食器でもテーブルコーディネートができて便利です。

 

伝統を大切にする

日本伝統や本来の意味に納得してイベントに参加する方法です。
住宅事情により、コンパクトなモノや持たない選択で多様化している代表的なモノが雛人形・五月人形です。

地域により風習も異なりますが、雛人形・五月人形には厄災を人に変わって引き受ける人形(ひとがた)の役割があったため、女児・男児の健やかな成長や幸せを願う日となったと言われています。
私の友人が、30代で病気の手術をすることになった時、お母様は娘の雛人形を供養に出されました。「雛人形が病気を持って行ってくれた」と回復した娘を見て喜んでだそうです。
親が子供の成長を願い飾り、そして供養してお役目をはたした形になりました。

日本の風習、様々な国や宗教イベントを自宅なのか、テーマーパークなのか、街なのか、選び方によりモノの持ち方も時間も予算も分かれます。そもそも「参加しない事」と決めると収納スペースのゆとりにもつながります。モノの選び方や持ち方を工夫してイベントを楽しみましょう。

野口ゆき